前回までで、スピーカーの機能としては完成しましたが、MDF材そのままだし、各面の繋目もガタガタなので綺麗に仕上げていきます。
面出し
木工業界でどういうのかわかりませんが、模型業界ではなじみのある言葉で面出しをしていきます。
各面の繋目をカンナで滑らかに繋がるよう削り、紙やすりを#180>#240>#400の順番にかけていきます。
カンナの性能なのか腕のせいなのか、面を出すつもりが結果的にはアバタだらけになってしまいました・・・最初から紙やすりで削っておけばよかったです。
下地処理
MDF材は木屑を押し固めたような素材な為、そのまま塗装やニスを塗るとひたすら吸収してしまうので、目止めの下地処理をしてあげます。
今回使ったのは、サンディングシーラーというニスの様な下地材。
水性なので水で薄めることもでき、乾く前なら水で洗い流せ、匂いも気にならない程度なので非常に使いやすいです。
塗って乾かしては#400のペーパーで研磨を3回繰り返した後に、仕上げのニスを塗ります。
ニス塗り
表面保護の為、ニスを塗ります。
今回は水性ウレタンニス、これもやはり水で薄められ、洗い流すことができ臭いも気になりません。
カーモデルなんかを作っていると、ウレタンクリヤーはかなり上級な感じもしますが、これは水性1液ということもあり扱いはとても手軽にできます。
薄く塗って、#400ペーパーで研磨を下地同様3回ほど繰り返しましたが、思うようにうまく塗れませんでした。
どうしてもタレや刷毛目、気泡などが多くできてしまいます。
また、思いのほかスピーカーにテラテラな艶は似合わないというか、ピアノブラックとかならまだしも、木目もないMDF材ままでは少し下品な感じもします。
完成
スピーカーユニットのステーが金属地そのままなので、バスレフダクトと同色に塗っておきます。
またスピーカー底面には1cm径のフェルトシールを貼っておき、
気休めですがスピーカーユニットの取り付け口に、細切りにしたスポンジシートを貼り気密性を高めてみました。
全てを取り付け完成となります。
終わってみると、設計と仕上げにかけた時間がほとんどで、スピーカー自体は作業を始めてしまえば割とすぐできた印象です。
音はプラ製だったスピーカーの時と比べると、小さいながらもしっかり低音も出ているので安っぽさは全くなくなり、枕元に置くにはサイズもちょうどいい感じじゃないかと思います。
次は少しグレードのいいユニットで仕上げを突板なんかでしっとり作ってみたいです。