年々、少しずつだけどオーディオへの興味が濃くなりつつあり、以前FOSTEXさんのかんすぴシリーズを作ってみました。
スピーカーは6.5cmのユニットで、既に完成された箱に取り付けるだけの簡単なキットですが、とても聞きやすい綺麗な音が鳴り感動したものです。
自分で箱も作れれば、いいスピーカーをもっと試せるなという安易な気持ちで、少しずつ道具をそろえ、知識も詰め込み今このタイミングだ!ということで作ってみました。
スピーカーユニット選び
使うユニットは、アンプの電源周りが故障し使えなくなったのを再利用、かつてLogicoolが出していたパソコン向けアクティブスピーカーのLogicool 2.0chスピーカー R-10から取り外したものを使います。
わかっている仕様としては、メーカーのプレスリリースアーカイブより抜粋すると
RMS最大出力 | 4W (2W x 2) |
周波数特性 | 70Hz – 20KHz |
S/N比 | 70dB |
全高調波歪率 | 0.05%以下 |
仕様ユニット | 5cm フルレンジドライバー×1 (片チャンネル) |
ということらしいです。
電源周りが弱かったり、イヤホンジャックにノイズが乗りまくったりと評判は良くないスピーカーですが、ユニットだけ使うには関係ないのです。
エンクロージャーの設計
エンクロージャーと呼ばれる箱の設計なんですが、その容積や板厚、素材の硬さや吸音材などなど、音質に関わる要件が多岐にわたり、正直頭がおかしくなりそうです。
なので、細かいことは気にせず形にする方向で、まずは箱のタイプと大きさを決めます。
今回はバスレフ方式を採用、容積は適当、前面を黄金比で設定して全体の寸法を出しています。
バスレフ方式の特徴でもあるバスレフダクト(ポート)の開口径は、使う塩ビ管の規格で選択肢が狭いので、なんとなく内径20mm、長さはなんとなくスピーカーの直径と同じ50mmにしました。
手書きで図面を起こしても良いのですが、せっかく作図ソフトがあるので使ってみます。
使うのはもでりん、岡田金属工業所というところが出している、DIYだけに特化した超簡易的な3DCADといったところでしょうか、操作に癖はありますが、木取図を出力してくれたりと便利な機能も備わっています。
3Dモデルを生成、360°ぐりぐり動かせるので、完成の形が掴みやすくていいです。
素材は安くて加工もしやすい9mm厚のMDF材を選択、今回作るスピーカーなら300*900もあれば余裕で足ります。
木目を気にしなくていいので、ざっくりと木取図を出力、次回、加工へと入ります。